第1部:AIの正体を知ろう

■ 生成AIとは?

生成AIの基礎
https://gamma.app/docs/AI-1d6kljie5yitame

 「人間のように文章・画像・音声・動画などを“新しく作り出す”人工知能」のことです。

たとえば…

  • ChatGPT:文章の作成や要約、質問への回答など
  • DALL·E:絵や写真のような画像を生成
  • MusicLM:音楽を生成
  • Sora(OpenAI):動画を自動生成

生成AIの特徴と比較
https://gamma.app/docs/-u2uny9i8mjvnrpb

▼ 特徴

  • 学習データを元に「創造」する(過去のデータをもとに、まだ存在しない新しいコンテンツを作る)
  • 対話型が多い(質問や指示に対して、すぐ返してくれる)
  • 幅広い用途に対応(資料作成、プログラム、翻訳、画像編集など)

■ Word・Excel・Photoshopとの違い

項目Word / Excel / Photoshop生成AI(例:ChatGPT、DALL·E)
役割作業ツール(文書、表計算、画像編集)コンテンツ自動生成エンジン
ユーザー操作手動で作成・編集指示するだけで自動生成
知識の必要性操作スキルが必要質問や指示でOK(専門知識なしでも使える)
Word:契約書を自分で入力ChatGPT:契約書のひな形を自動生成
作業時間時間がかかる時間を大幅に短縮可能

■ 例:同じ作業での違い

◎ 「プレゼン資料を作りたい」場合

方法内容例
PowerPoint自分で構成・デザイン・文章を入力
生成AI + PPTChatGPTに「〇〇の提案資料を作って」と指示→テキスト生成→PowerPointに貼り付ける参考として、提案書作成をしてみてもらいました。https://chatgpt.com/share/6878ab1b-d25c-800f-893e-b08c5f13246b

■ 生成AIで4コマ漫画を作る流れ

【1】テーマ・目的を決める

まず、何を伝えたいのかを明確にします。

  • 例:
     ✔ AIあるある
     ✔ 新入社員の日常
     ✔ 商品紹介(例:温泉化粧水)
     ✔ 業務効率化の大切さ

【2】ストーリー構成を考える(4コマの型)

基本的な構成は以下の通り:

コマ内容説明
1コマ目起(きっかけ)状況説明やキャラ紹介
2コマ目承(展開)問題や変化が起こる
3コマ目転(意外性)ギャップや事件が起こる(笑いの種)
4コマ目結(オチ)解決や笑いのオチ

【3】プロンプト(指示文)を作成する

ここで「ドリルダウン(具体化)」が重要です。

❌悪い例(あいまい)

コピーする編集する

4コマ漫画を作ってください。

✅良い例(具体的)

以下の条件で4コマ漫画のストーリーを考えてください。

– 主人公:生成AIを使い始めた新人社員

– 舞台:オフィス

– テーマ:AIに頼りすぎてミスしたが、先輩にフォローされて学ぶ

– ジャンル:ゆるめのギャグ

– コマ構成で出力してください(起・承・転・結)


【4】画像を生成する(必要に応じて)

ストーリーができたら、画像を生成AIに依頼します。
たとえば:

  • DALL·E(ChatGPTで使用可能)
  • Midjourney
  • Stable Diffusion

プロンプト例(画像用):

4-panel manga style, Japanese office, young male employee using AI on PC, black and white, simple lines, expressive faces

※日本語対応のモデルであれば、日本語でもOK。


【5】レイアウト・編集

PowerPointやCanva、ComicDrawなどを使い、画像+吹き出しを配置します。

  • 画像が手描き風なら、セリフは手書き風フォント
  • オチは文字を大きめにして目立たせる

■ 補足:便利なAIツール例

目的ツール名
ストーリー作成ChatGPT, Gemini, Claude
画像生成DALL·E, Midjourney, Canva AI
漫画作成アプリComicDraw, MediBang Paint
組み合わせ編集Canva, PowerPoint, Photopea

 AIは何が得意で、何が苦手?


✅ AIが得意なこと

得意なこと説明
① パターン認識大量のデータから「よくあるパターン」を見つけて分類・予測します。例:画像認識、文章の要約など。
② 文章生成・要約指示に応じた文章の作成や、長文の要点抽出が得意です。例:報告書の下書き、メール作成など。
③ 自動化・繰り返し作業同じ作業を何度も繰り返す処理が得意です。例:データの整形、コード補完、マクロ作成など。
④ 多言語対応翻訳や、他言語での会話にも対応可能です(ただし完全な精度ではありません)。
⑤ アイデア出しキャッチコピー案や企画のたたき台など、「ひらめき」を支援する用途にも向いています。

❌ AIが苦手なこと

苦手なこと説明
① 最新情報や個別事情学習した時点までの情報しか知らないため、「今現在」の出来事や個別の社内事情などは把握できません。
② 常識や背景の理解文脈の「深い意味」や「人の気持ち」までは理解できません。時々、非常識な答えを出すこともあります。
③ 計算・事実の正確性意外と計算ミスをしたり、事実を間違えて説明することがあります。確認が必要です。
④ 判断・責任AIは意思決定はできません。あくまで「参考意見」や「案」の提供者にすぎません。
⑤ 創造性の限界自由な発想ができるように見えても、あくまで「学習した情報の組み合わせ」にすぎません。

💡まとめ:AIをうまく使うコツ

  • 「たたき台」「案」などの初期アウトプットに使うと効果的!
  • 最後のチェックや判断は人がすること!
  • 苦手分野はカバーしつつ、人間と組み合わせて使うのがベスト!

生成AIに「おすすめの旅行プラン」を丁寧かつ正確に聞く
定型文テンプレート


【基本テンプレート】
「こんにちは。旅行プランの提案をお願いします。
以下の条件を考慮して、具体的なプランを教えてください。

  • 目的地: [国・都市名など]
    (例: 東京、京都、沖縄など)
  • 期間: [日数]
    (例: 2泊3日、1週間など)
  • 予算: [目安金額/相場]
    (例: 1人あたり5万円程度)
  • 旅行スタイル: [家族旅行・カップル・一人旅・友人同士]
  • 興味のあるテーマ: [観光・グルメ・自然・歴史・ショッピングなど]
  • その他条件: [移動手段の希望・制約事項など]
    (例: 車なしで移動可能、バリアフリー対応など)

可能であれば、スケジュール例やおすすめスポットも教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。」


より精度を高めるポイント

  • 具体性:
    • 「関西地方」ではなく「京都・大阪」と範囲を絞る
    • 「安め」ではなく「1人あたり3万円以下」と数値化
  • 優先順位:
    • 「グルメより自然体験を重視」など希望を明確に
  • AIの特性を活用:
    • 「現地のローカル情報や穴場スポットがあれば教えてください」
    • 「雨季の回避策があれば提案してください」など

例文:
「大阪で2泊3日の友人旅行プランを考えています。予算は1人5万円以内で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと地元グルメ(特に串カツ)を楽しみたいです。移動は公共交通機関のみ利用予定です。おすすめのスケジュールと、混雑回避のコツがあれば教えてください。」


この形式で質問すると、AIは要件に沿ったプランを生成しやすくなります。必要に応じて「より安いオプションは?」「雨天時の代替案は?」と追加質問するのも効果的です。

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